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中島らもが残したあまたの言葉

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中島らものたまらん人々

参考書籍情報
・徳間文庫
・1993年7月10日 10刷

書評を読む

初期中島らもの爆笑エッセイ。
エッセイのほかに新作落語と短編が2編収録されている。
P.40 「とろ~い人」
あ、おじいちゃん、そこでメディテーションしちゃいけない。ソバを湯に入れるんや!
 
P.77 「だいがくせえ」
大学の四年間にしたことといえば、泥酔することと、本を読むことと、ラリることと、セックス。この四つだけだった。
 
P.194 「バーゲン・ラプソディ」
ハァ、ハァ。暗い話で恐縮ですが、私の田舎は、土葬なんです
 

しりとりえっせい

参考書籍情報
・講談社文庫
・1993年12月15日 1刷

書評を読む

お題をしりとりで決め、それにしたがって書かれたエッセイ集。
先にお題をざっと決めてしまったものだから、執筆時に知らないことだらけで青くなったという。 
P.33 「苦痛」
人間は、自分の行為に何らかの意義がないと根本的に耐えられないものなのだ。
 
P.17 「白雪姫」
人間の根源的感情に鉤爪をかけてぐいっと引っ張り寄せるような要素、つまり毒とか血とかエロティシズムとかをきれいに消毒したのが今子供たちに与えられている昔話なのだ。
 
P.225 「連帯」
いまだに誰かが「我々は」といった物言いをすると、「誰が”我々”だ」とムカムカしたりする。
 

ネリモノ広告大全 ちくわ編

参考書籍情報
・双葉文庫
・1996年7月15日 1刷

書評を見る

中島らもを世に知らしめた広告、啓蒙かまぼこ新聞のエッセイ部をまとめたもの。
どうみてもエッセイだが、これがカネテツデリカフーズの広告として『宝島』に掲載されていた。
 
P.15
電通がなんだ。
博報堂がなんだ。
1対1だったら
負けないぞ!!
-広告のご用命なら-
(株)日広エージェンシー
 
P.27
ボクは「中島の前に中島無く、中島の後に中島無し」といわれた中島です。
 
P.33
筆者の大好きな季節、冬が去ってしまった。てっちり屋のツケだけ残して……。またあのいやな春がやってくるのだ。宝石のセールスマンのような薄ら笑いを浮かべて。
 
P.55
もしかすると鳥にとっては上下というものが逆になっていて、空に舞い上がるということは「下降」であり、地に下りることが「上昇」なのではないだろか。
 
P.87
広告はウソばっかりつく(商品のいい所をいって、悪い部分をいわないというのは、もうすでにウソの始まりである)。広告はエエカッコばかりする。広告は、もう見たくないと思ってるのに、スキマがあればどこにでも隠れてる。広告はイヤな女みたいだ。
 
P.90
明日も上手におどけて見せられるように、皆でお祈りしましょう。
 
P.91
秋はそこはかとなく悪意の季節

P.155
カタレプシー的タクシー乗ってやらない姿勢
 

さかだち日記

参考書籍情報
・講談社文庫
・2002年7月5日 2刷


断酒(酒・断ち)時代の日記。
同じく禁酒中の野坂昭如との対談も収録されている。 
P.3 「はじめに」
まだ書きたいものがあるから、生きるほうを選ぼう

P.5 「はじめに」
廃人になる人と生き残る人の差について考えたんだけど、結局”役割”なんじゃないかと思うようになった。役割のある者は生き残って、ないものは死ぬ。淘汰だ。
 
 
 

変!!

参考書籍情報
・双葉文庫
・1997年4月15日新訂発行

書評を読む

「変」をキーワードに世の変を笑う。
笑えるエッセイ集。
P.12 
いいかげんウンザリして周囲を見渡していると、たまに、ほんとうに変なものというのにぶつかることがある。たいていの場合、そうした変てこなものは、「目立ちたい」という広告の発想からはおよそ離れたところに突如として鬼子のように生まれてきたものだ。
 
P.85 「ケモノ扁の話」
これはホモにねらわれたな、とゾッとして目をあけると、横にいたのは「オオアリクイ」だった。
 
P.86
汽車の中でふと目をさますと自分の横に『オオアリクイ』がすわっていた、というような話に僕は目がない。
 
P.235
メソポタミアの風俗を調べていて我々が「変」だと思うように、千年後の人間が見れば実に不可解な世界に我々は生きている


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