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中島らもが残したあまたの言葉

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空からぎろちん

参考書籍情報
・双葉社
・1997年7月30日 6刷

書評を読む

さまざまな場所に書いていたエッセイを集めてまとめたもの。
P.123 「学生時代に何をなすべきか」
自分を落ちこぼれさせて夢中になっていた「勉学以外のひと通りのこと」は、三十歳を超えてからジワジワと自分の役に立ちだしている。
 
PP.180-181 「私と失敗」
いまある自分というものは、必然のよってきたる結果なのであって、「なるようにしかならなかった」から「なるようになった」姿なわけです。その必然の帰結である自分の姿に、「失敗」というものさしを持ち込んでも意味のないことです。
 
 

僕にはわからない

参考書籍情報
・双葉文庫
・1995年11月5日 1刷

書評を読む

宇宙や死といった哲学的な内容の多めなエッセイ。
ゆえに硬質な名言も多い。
P.27 「人は死ぬとどうなるのか」
厳密に考えるなら「生きている」の反対概念は「死」ではなくて、「生きていない」でなければならない。
 
P.73 「日常の中の狂気」
正気とは非常に稀有な狂気の一形態だ
 
P.87 「嘘について」
「嘘」とがっぷり四つに組んでいるのが僕の商売である。
 
P.196 「悪役の出身地について」
世の中の人間を善と悪にスッパリ二分するというのは、非常に幼児的なものの考え方である。扇風機のスイッチが強と弱しかないようなもので、そんな粗雑な思考パターンではこの世界の複雑さを受け止められない。
 
P.224 「わるいおクスリ」
人間はただ人間として在るだけで、その中に漠然とした混沌を抱いて揺らいでいるだけの存在なのだ。
 
 

休みの国

参考書籍情報
・講談社文庫
・2006年8月11日 1刷

書評を読む

ショートエッセイ集。
一年中に存在する「○○の日」をテーマに語る。
P.153 「ローリング・ストーンズの日」
ロックとは音楽のジャンルではなくて、一つの生き方だ。
 
P.218 「お見合い記念日」
結婚というのは大きな愛の上に押す小さな烙印である。
 
 

牢屋でやせるダイエット

参考書籍情報
・青春出版社
・2005年6月20日 1刷

書評を読む

麻薬取締法違反で拘置所に入れられたときの経験を語ったエッセイ。
P.71
独房に帰ったらラジオが中島みゆきの特集してた。これはコタえるよ。尋問なんかよりずっとキツいんだ。

P.74
おれは花は好きだ。あんなてっぺんに堂々と生殖器のっけてるんだものな、いい根性してるよ
 
PP.107-108
思想というのは「砦」であり、連中はその中でぬくぬくと眠っている。
 
P.109
現世、人との出会い、人生、これらが無であることは百も承知だ。だからどうしたってんだ。俺は今、拘置所で寒さに震えながらラジオ体操をしている。「無?」だからどうしたってんだ。俺は光に賭ける。
 
P.113
大麻が禁じられたのは、これが戦争に向いていないからだ。
 
P.116
生きるということは、死ぬまでの時間をどうやり過ごすかということだ。
 
P.119
もしも自由があるとしたら、それはとても不自由なものだと思う。
 
P.144
ギリギリまで苦痛に苛まれているとき、人を救うのはユーモアである。
 
 

なにわのアホぢから

参考書籍情報
・講談社文庫
・1997年9月16日 2刷

書評を読む

加納真士、ひさうちみちお、鮫肌文殊らとの共著。
カンサイのアホを集めた一冊。
P.4 「復刻の顛末」
こんなもんが売れるくらいなら、僕の生パンツを売った方がもっと売れる。
 
P.94
大阪は、世界中でパリの次にフランス人留学生の少ない都市だ。

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