中島らもが残したあまたの言葉
今夜、すべてのバーで
今夜、すべてのバーで 参考書籍情報 ・講談社文庫 ・1995年3月15日 3刷 書評を見る 吉川英治文学新人賞受賞作。 アルコール中毒で入院した際の自身の経験を元に書かれた。 |
P.54
同僚の仕事の愚痴を聞くのはまるで「仕事をしている」みたいで嫌だった。
P.146
生きる意志を杖として歩いていく人たちの流れの中にいて、そんな人たちのためだけに泣いたり笑ったりしたい
P.209
酒をやめるためには、飲んで得られる報酬よりも、もっと大きな何かを、「飲まない」ことによって与えられなければならない。
それはたぶん、生存への希望、他者への愛、幸福などだろうと思う。
それはたぶん、生存への希望、他者への愛、幸福などだろうと思う。
P.259
大人にならずに死ぬなんて、つまらんじゃないか。せめて恋人を抱いて、もうこのまま死んでもかまわないっていうような夜があって。天の一番高い所からこの世を見おろすような一夜があって。死ぬならそれからでいいじゃないか。
P.287
今夜、紫煙にけむるすべてのバーで。
ジャンル:小説
お父さんのバックドロップ
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お父さんのバックドロップ 参考書籍情報 ・集英社文庫 ・1993年6月25日 1刷 書評を見る 小学生向けに書かれたユーモア短編集。 へんてこなお父さんを主人公にした物語が4話収録。 |
P.24 「お父さんのバックドロップ」
な?人間じゃねえんだ。怪物だよ、怪物。そんなのが本気出しあって戦ったらどうなる?殺しあいだよ。それをやらないのを八百長だっていうんなら、八百長だわさ、たしかに。
P.80 「お父さんのカッパ落語」
あきらめましたよ どうあきらめた
あきらめきれぬと~ あきらめたぁ~
あきらめきれぬと~ あきらめたぁ~
P.179 「あとがき」
大人には、子どもの部分がまるごと残っています。子どもにいろんな要素がくっついたのが大人なのです。
ジャンル:小説
全ての聖夜の鎖
全ての聖夜の鎖 参考書籍情報 ・復刻ドットコム ・2014年7月20日 1刷 「らもん」名義で100部のみ出版された、幻の処女作の復刻 復刻の際、手書きの詩、エッセイ、インタビューが追加されている |
P.不詳 「イブニング・スケッチ」(The Way To Be the Truth)
ひずみが 必要だ
生きてく ためには
生きてく ためには
P.不詳 「特集『もう帰さへんで!大阪』より」
何も起こりはしない。何もこわせはしない。よしてくれと頼んでいるのに日が暮れる。道頓堀の橋の上で日付が変わる。そして、頼んでもいないのにやがて朝日が昇るだろう。
P.不詳 「特集『もう帰さへんで!大阪』より」
過ごして行く日々の、どうしようもなく辛い一瞬、苦しい瞬間を点にして拾い出して行き線で結べば、そこには見事に「不幸な人生」という図式が浮かび上がってくるだろう。また逆の方法をとれば「幸福な人生」を描くこともできる。
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