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中島らもが残したあまたの言葉

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頭の中がカユいんだ

参考書籍情報
・徳間文庫
・1995年3月25日 12刷

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中島らもが事実上最初に書いた本(その前に自費出版で『すべての聖夜の鎖』を出している)。
短編小説が3篇収録。
P.10 「頭の中がカユいんだ」
人の見た夢の話は退屈だ。
 
P.77 「頭の中がカユいんだ」
ラリってる中で一番たちの悪いのは思想と宗教にラリっている奴だろう。
 
P.158 「頭の中がカユいんだ」
この夜が少しだけほころびているところ。運が良ければ、こじ開けられそうなところ。
 
P.175 「私が一番モテた日」
現実の女の子には聖女も娼婦もいはしない。そして僕の頭の中には実在する女の子の本質というものが欠如している。
 
 
 

超老伝 カポエラをする人

参考書籍情報
・角川文庫
・1993年3月25日 初版

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「プロのキチガイ」の爺さんを主人公にしたユーモア小説。
 子どもから大人までシンプルに楽しめる一冊。
P.13
「発狂してもかまわない自由」
 
P.17
ピラミッドはラクダが見れば三角だが鳥から見れば四角い。しかしピラミッドにとってはピラミッドはピラミッドなのだ。
 
P.242
苦しいことは分かち合い、楽しいことは独り占め 

君はフィクション

参考書籍情報
・集英社文庫
・2009年7月25日 1刷

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中島らもが最後に書いた短編「DEKO-CHIN」が掲載されている。
また文庫化の際に未収録の短編が3編追加収録。

P.111 「DECO-CHIN」
僕は今日までずっと”ゾンビ”だった。眠り、起き、飯を食い、糞小便をし、人が”仕事”と呼ぶものをやり、歩き、走り、止まり、たまにだがセックスをし、要するに動いてはいた。しかし、一瞬たりとも”生きた”ことは無かった。
 
P.143 「43号線の亡霊」
退屈にはウンザリだ。そいつは小うるさい母親のように俺をドアの隙間から覗き込んでいる。
 
P.202 「ねたのよい -山口富士夫さまへ-」
ここは『教育』を授かる場などではない。社会の即戦力と成り得るような『均質製品』を大量生産するための工場なのだ。
 
P.215 「ねたのよい -山口富士夫さまへ-」
ロックは音楽じゃないよ。ロックは、生き方の話しなんだ
 
 
 

永遠も半ばを過ぎて

参考書籍情報
・文春文庫
・1997年10月5日 2刷

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中島らも小説の名作。
「お筆さき」の状態で書かれた小説を、詐欺師の友人と組んで出版社に売りつける。
P.79
永遠も半ばを過ぎた。
私とリーは丘の上にいて
鐘がたしかにそれを告げるの聞いた。
 
P.166
「知らぬふりをして若い人の話を聞くのは、老人の義務だよ」
 

白いメリーさん

参考書籍情報
・講談社文庫
・1997年8月15日 1刷

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ニヤリとしてしまうようなブラックユーモアのつまった短編集。
ホラーと笑いが渾然一体となっている。

P.104 「夜走る人」
「我々」とは誰のことなのか。
私は少なくとも自分が「我々」の一部であると断言する自信はない。
 

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