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中島らもが残したあまたの言葉

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固いおとうふ

参考書籍情報
・双葉文庫
・2000年5月20日 1刷

書評を読む

芝居のこと、講演のこと、若かりし頃のことなど、徒然に綴られたエッセイ。
いちおう「酒中時代」「酒断時代」と酒くくりでテーマ分けされている。
P.14-15 「なぜ私が人前に出るのをやめたか」
そんなわけでもう人前には出ないことにした。ついでに雑誌に出る自分の写真も外人モデルか何かとさしかえようか、と思っている。
 
P.47 「暇との戦い」
「教養」とはつまるところ「自分ひとりでも時間がつぶせる」ということだ。
 
P.122-123 「私の大勝負」
蚊の目玉、クモの目玉などを考えると、彼らの頭の中ではこの世界が倒立しているはずだ。人間の脳はそれを逆転させる機能を持っているが、虫にその機能はない。ということは、彼らにとって上昇とはひたすら天に向かっての下降ではないのか
 
P.189 「デペイズマンを読んだ日々」
今思えば、若い頃に勉強せずに打ち込んでいたもので、今役に立っていないものはひとつとしてない。マンガ、音楽、書物etc。
必ず何かの役に立つと思って誤りではない。
 
P.267 「わが葬儀」
僕という存在の喪失が、しばらくの間人々の間に影を落とし、やがてその影が薄れていって、僕はほんとうの「無」になる。そういうのがいい。
 

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