中島らもが残したあまたの言葉
変!!
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変!! 参考書籍情報 ・双葉文庫 ・1997年4月15日新訂発行 書評を読む 「変」をキーワードに世の変を笑う。 笑えるエッセイ集。 |
P.12
いいかげんウンザリして周囲を見渡していると、たまに、ほんとうに変なものというのにぶつかることがある。たいていの場合、そうした変てこなものは、「目立ちたい」という広告の発想からはおよそ離れたところに突如として鬼子のように生まれてきたものだ。
P.85 「ケモノ扁の話」
これはホモにねらわれたな、とゾッとして目をあけると、横にいたのは「オオアリクイ」だった。
P.86
汽車の中でふと目をさますと自分の横に『オオアリクイ』がすわっていた、というような話に僕は目がない。
P.235
メソポタミアの風俗を調べていて我々が「変」だと思うように、千年後の人間が見れば実に不可解な世界に我々は生きている
ジャンル:エッセイ
明るい悩み相談室
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中島らもの明るい悩み相談室 参考書籍情報 ・朝日文庫 ・1999年5月10日 5刷 書評を見る 朝日新聞で10年間連載していた「明るい悩み相談」をまとめたもの。 中島らもの名を世に広めた名物コーナーだった。 |
P.106 「シモネタ・ダジャレ・差別は禁止」
焦ってる男がトイレのドアをトントンとノックしていたら、中から「どうぞ」という答えが返ってきた
P.112 「まさに奇人!裸で料理する夫」
奇癖です。まさに奇人です。あいた口がふさがりません。答えたくありません。
P.190 「大論文『不幸とは何か』完結編」
微笑と微笑をつなぎ合わせて一枚の暖色の絵を描くことだってできるはずだ。
ジャンル:悩み相談
全ての聖夜の鎖
全ての聖夜の鎖 参考書籍情報 ・復刻ドットコム ・2014年7月20日 1刷 「らもん」名義で100部のみ出版された、幻の処女作の復刻 復刻の際、手書きの詩、エッセイ、インタビューが追加されている |
P.不詳 「イブニング・スケッチ」(The Way To Be the Truth)
ひずみが 必要だ
生きてく ためには
生きてく ためには
P.不詳 「特集『もう帰さへんで!大阪』より」
何も起こりはしない。何もこわせはしない。よしてくれと頼んでいるのに日が暮れる。道頓堀の橋の上で日付が変わる。そして、頼んでもいないのにやがて朝日が昇るだろう。
P.不詳 「特集『もう帰さへんで!大阪』より」
過ごして行く日々の、どうしようもなく辛い一瞬、苦しい瞬間を点にして拾い出して行き線で結べば、そこには見事に「不幸な人生」という図式が浮かび上がってくるだろう。また逆の方法をとれば「幸福な人生」を描くこともできる。
夢見るごもくごはん
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夢見るごもくごはん 参考書籍情報 ・双葉社 ・1999年6月30日 1刷 わかぎえふ、チチ松村との共著。中島らも事務所編で出版。 3人での分担執筆のためらもさんのエッセイは少なめ。 |
P.21 「老後の計画」
僕は杖をついていて、毎日三時くらいに散歩に出かける。公園で小学生なんかが遊んでいると、杖を振りかざして、
「コラーッ!」
とどなりながら追いかける。近所の小学生は僕のことを「杖じじい」と呼んで悪魔のごとく恐れている。
「コラーッ!」
とどなりながら追いかける。近所の小学生は僕のことを「杖じじい」と呼んで悪魔のごとく恐れている。
P.29 「規制緩和」
誰かの作った規則に従うことは、とても安心する行為である。
P.71 「習得」
賞が欲しくて書いているわけではない。自分に納得がいって、読む人が楽しめるものを書きたいだけだ。
P.78 「涙」
涙には色がある。おれはそれを宗教的体験によって知った。
P.125 「秘密の弱点」
おれは女である。
その証拠によく女子トイレにはいる。
その証拠によく女子トイレにはいる。
ジャンル:共著
砂をつかんで立ち上がれ
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砂をつかんで立ち上がれ 参考書籍情報 ・集英社文庫 ・2005年1月16日 3刷 書評を読む 読書に関する連載、他作家に寄せた解説などをまとめたエッセイ集。 自身の読書遍歴、自著の執筆秘話、書評など。 |
P.13 「ひかり号で飲む」
「よし、飲もう。ただし、今日じゃなくて明日飲もう」
P.37 「馬場伝説」
様式美。負の様式美。いわば、わびさびのプロレス。三十年前の、良き時代の、ほこりの匂いのするようなプロレス。俺はノスタルジーをもって馬場のプロレスを見ているのかもしれない。
P.55 「レコーディングのエネルギー源」
レコーディングに必要なのはカーボ食とアドレナリン、ドーパミン、そして故意に荒らした声。殺気と笑い。胃にぽつりと点る程度のウイスキー、もしくはマイナー・トランキライザー。自分でもあきれるくらい下手くそな歌。シラをきる度胸。そんなとこ。
P.213 「デペイズマンと笑い」
笑いはそれがどんな笑いであれ、根底に劣者への差別を含んでいる。
P.216 「デペイズマンと笑い」
笑いは差別であるが、必要な差別なのだ。
P.223 「『甲賀忍法帖』でひっくりかえる」
日本人はしかめっ面を良しとする国民で、ナンセンスを評価しない。
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