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中島らもが残したあまたの言葉

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今夜、すべてのバーで

参考書籍情報
・講談社文庫
・1995年3月15日 3刷

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吉川英治文学新人賞受賞作。
アルコール中毒で入院した際の自身の経験を元に書かれた。

P.54
同僚の仕事の愚痴を聞くのはまるで「仕事をしている」みたいで嫌だった。
 
P.146
生きる意志を杖として歩いていく人たちの流れの中にいて、そんな人たちのためだけに泣いたり笑ったりしたい
 
P.209
酒をやめるためには、飲んで得られる報酬よりも、もっと大きな何かを、「飲まない」ことによって与えられなければならない。
それはたぶん、生存への希望、他者への愛、幸福などだろうと思う。
 
P.259
大人にならずに死ぬなんて、つまらんじゃないか。せめて恋人を抱いて、もうこのまま死んでもかまわないっていうような夜があって。天の一番高い所からこの世を見おろすような一夜があって。死ぬならそれからでいいじゃないか。

P.287
今夜、紫煙にけむるすべてのバーで。
 

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