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中島らもが残したあまたの言葉

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空からぎろちん

参考書籍情報
・双葉社
・1997年7月30日 6刷

書評を読む

さまざまな場所に書いていたエッセイを集めてまとめたもの。
P.123 「学生時代に何をなすべきか」
自分を落ちこぼれさせて夢中になっていた「勉学以外のひと通りのこと」は、三十歳を超えてからジワジワと自分の役に立ちだしている。
 
PP.180-181 「私と失敗」
いまある自分というものは、必然のよってきたる結果なのであって、「なるようにしかならなかった」から「なるようになった」姿なわけです。その必然の帰結である自分の姿に、「失敗」というものさしを持ち込んでも意味のないことです。
 
 

獏の食べのこし

参考書籍情報
・集英社文庫
・1993年1月25日 1刷

書評を見る

らもさん自身の「悪趣味」の話からとても美しい「恋愛」の話まで広く語られるエッセイ集。
タイトルから察するに、「夢」が大きなテーマか。
P.13 「ロックンロールの呪い」
そうではないかと前々から思っていたのだが、やっぱりそうだったのだ。エルビス・プレスリーは「宇宙人」だったのである。 
 
P.54 「なかったこと」
人の人生の総重量なるものはとりもなおさず記憶の重みでもある
 

ネリモノ広告大全 ごぼてん編

参考書籍情報
・双葉文庫
・1996年7月15日 1刷

書評を見る

中島らもを世に知らしめた広告、啓蒙かまぼこ新聞のマンガとショートエッセイをまとめたもの。
カネテツの愛らしいキャラクター「てっちゃん」で中島らもが遊ぶ。
P.13
全ての中毒には、「嗜好」から「中毒」へと移行するせつなの、非常にヤバい瞬間というものがある。それはつまり、魂を活性化させるための「手段」であったものが「目的」にすりかわる瞬間でもある。
 
P.81
自分の幼稚さを正当化するのに「少年」を利用する小ずるさ自体が大人のものだ
 

とらちゃん的日常

参考書籍情報
・文春文庫
・2004年7月10日 1刷

書評を読む

事務所に暮らす猫のとらちゃんについて。
P.14
おれの趣味は夜の散歩だ。
長いコートを着てソフト帽をかぶって夜の町をうろつくものだから、いっとき町内では「最近”子取り”が出歩いている」というあらぬ噂がたったらしい。
 
P.137
全ての作家がこの吐き気でメシを食っている
 
P.230
今度はオオアリクイでも飼ってやろうか
 
 

西片冗土

参考書籍情報
・集英社文庫
・1994年7月25日 1刷

書評を読む

「カンサイモノ」でまとめたエッセイ。
大阪に関するエッセイと、妙な看板の写真などのVOW的な要素も。 
P.12 「はじめに」
街を好きになるというのは、街並みがどうとか風土がどうとかいうことではなくて、その街に自分の好きな人たちがいるかどうか、これにつきる。
 
P.65-66 「アイデアの墓場・カンサイ」
人がひとつの町を好きになるのは、そこの行政のあり方や、風光を好きになるのわけではない。そこに住み暮らしている人たちの物の考え方や習慣、何を食べ、何を着、何を楽しんで暮らしているのか。そうした人間たちの温気の種類によってその街を好きになったり嫌いになったりするのだ。
 
P.142 「ぼくの家事」
家事にはどこか脳内麻薬物質を分泌させるものがある。
今にも飛びそうな原稿の締め切りを放っておいて、浴槽をキュッキュッと洗いつつ恍惚としている自分に気づいたりする。 
 
P.190 「チチ松村による解説」
やめんかい!!橋渡らせんぞ!!

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