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中島らもが残したあまたの言葉

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全ての聖夜の鎖

参考書籍情報
・復刻ドットコム
・2014年7月20日 1刷

「らもん」名義で100部のみ出版された、幻の処女作の復刻
復刻の際、手書きの詩、エッセイ、インタビューが追加されている

P.不詳 「イブニング・スケッチ」(The Way To Be the Truth)
ひずみが 必要だ
生きてく ためには
 

P.不詳 「特集『もう帰さへんで!大阪』より」
何も起こりはしない。何もこわせはしない。よしてくれと頼んでいるのに日が暮れる。道頓堀の橋の上で日付が変わる。そして、頼んでもいないのにやがて朝日が昇るだろう。
 

P.不詳 「特集『もう帰さへんで!大阪』より」
過ごして行く日々の、どうしようもなく辛い一瞬、苦しい瞬間を点にして拾い出して行き線で結べば、そこには見事に「不幸な人生」という図式が浮かび上がってくるだろう。また逆の方法をとれば「幸福な人生」を描くこともできる。
 
 
 

僕に踏まれた町と僕に踏まれた町

参考書籍情報
・朝日文芸文庫
・1994年11月20日 3刷

書評を読む

中島らもの自伝。
幼少時代から大学卒業までの半生を振り返る。
P.94 「タナトス号に乗って」
僕は生きることにした。だからといって別に心を入れかえて頑張るつもりはない。あいかわらずいい加減なことをやっているのだが、それでもだらだらとではあるが、生きることにした。
 
P.143 「憧れのブータン」
僕は土地柄がどうだから楽園だなんて話は信じない。
そこに好きな人たちがいるところ、守るべき人がいてくれるところ、戦う相手のいるところ。それが楽園なのだと思う。
 
P.194 「浪々の身 3」
こうして生きてみるとわかるのだが、めったにはない、何十年に一回くらいしかないかもしれないが、「生きていてよかった」と思う夜がある。一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける。
 
P.213 「浪々の身11」
誰でも夢がつかめる。才能よりもむしろ持続する能力があればの話だが。 

P.230 「あとがき」
「人の命は地球より重い」とよく言うけれど、そんなものは嘘っぱちだ。地球の方がやはり重い。ただ、その人、およびその人を愛する人にとってみれば、地球なんてオレンジ一個よりも軽いのかもしれない。 要するに僕にはよくわからない。
 
君がいいやつで
だからだめなやつで
自分が何をしたいのか
ぜんぜんわからなくても
いいんだぜ


恋は病気の一種だ。治療法はない。ただしそれは世界中で一番美しい病気だ。
出典:恋は底ぢから

 
「教養」とはつまるところ「自分ひとりでも時間がつぶせる」ということだ。
出典:固いおとうふ

 
一人の人間の一日には、必ず一人、「その日の天使」がついている。
 

砂をつかんで立ち上がれ

参考書籍情報
・集英社文庫
・2005年1月16日 3刷
書評を読む

読書に関する連載、他作家に寄せた解説などをまとめたエッセイ集。
自身の読書遍歴、自著の執筆秘話、書評など。
P.13 「ひかり号で飲む」
「よし、飲もう。ただし、今日じゃなくて明日飲もう」
 
P.37 「馬場伝説」
様式美。負の様式美。いわば、わびさびのプロレス。三十年前の、良き時代の、ほこりの匂いのするようなプロレス。俺はノスタルジーをもって馬場のプロレスを見ているのかもしれない。  
 
P.55 「レコーディングのエネルギー源」
レコーディングに必要なのはカーボ食とアドレナリン、ドーパミン、そして故意に荒らした声。殺気と笑い。胃にぽつりと点る程度のウイスキー、もしくはマイナー・トランキライザー。自分でもあきれるくらい下手くそな歌。シラをきる度胸。そんなとこ。
 
P.213 「デペイズマンと笑い」
笑いはそれがどんな笑いであれ、根底に劣者への差別を含んでいる。
 
P.216 「デペイズマンと笑い」
 笑いは差別であるが、必要な差別なのだ。
 
P.223 「『甲賀忍法帖』でひっくりかえる」
日本人はしかめっ面を良しとする国民で、ナンセンスを評価しない。

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