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中島らもが残したあまたの言葉

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ロカ

参考書籍情報
・実業之日本社
・2005年4月25日 1刷

書評を読む

未完の長編小説。
エンターテイナー中島らもの集大成として相応しい、猛烈な面白さ。
P.31
人間にはみな「役割」がある。その役割がすまぬうちは人間は殺しても死なない。逆に役割の終わった人間は不条理のうちに死んでいく。
 
P.79
”天皇”から便所の落書きの”おまんこ”まで、すべての言葉の解放を。
 
 

牢屋でやせるダイエット

参考書籍情報
・青春出版社
・2005年6月20日 1刷

書評を読む

麻薬取締法違反で拘置所に入れられたときの経験を語ったエッセイ。
P.71
独房に帰ったらラジオが中島みゆきの特集してた。これはコタえるよ。尋問なんかよりずっとキツいんだ。

P.74
おれは花は好きだ。あんなてっぺんに堂々と生殖器のっけてるんだものな、いい根性してるよ
 
PP.107-108
思想というのは「砦」であり、連中はその中でぬくぬくと眠っている。
 
P.109
現世、人との出会い、人生、これらが無であることは百も承知だ。だからどうしたってんだ。俺は今、拘置所で寒さに震えながらラジオ体操をしている。「無?」だからどうしたってんだ。俺は光に賭ける。
 
P.113
大麻が禁じられたのは、これが戦争に向いていないからだ。
 
P.116
生きるということは、死ぬまでの時間をどうやり過ごすかということだ。
 
P.119
もしも自由があるとしたら、それはとても不自由なものだと思う。
 
P.144
ギリギリまで苦痛に苛まれているとき、人を救うのはユーモアである。
 

中島らものばしっと明るい悩み相談室

参考書籍情報
・朝日文芸文庫
・1996年10月1日 1刷

書評を見る

朝日新聞で10年間連載していた「明るい悩み相談」をまとめたもの。
第5弾。

P.221 「あとがき」
心がほどけてスキマができたときに
 
 

休みの国

参考書籍情報
・講談社文庫
・2006年8月11日 1刷

書評を読む

ショートエッセイ集。
一年中に存在する「○○の日」をテーマに語る。
P.153 「ローリング・ストーンズの日」
ロックとは音楽のジャンルではなくて、一つの生き方だ。
 
P.218 「お見合い記念日」
結婚というのは大きな愛の上に押す小さな烙印である。
 
 

僕にはわからない

参考書籍情報
・双葉文庫
・1995年11月5日 1刷

書評を読む

宇宙や死といった哲学的な内容の多めなエッセイ。
ゆえに硬質な名言も多い。
P.27 「人は死ぬとどうなるのか」
厳密に考えるなら「生きている」の反対概念は「死」ではなくて、「生きていない」でなければならない。
 
P.73 「日常の中の狂気」
正気とは非常に稀有な狂気の一形態だ
 
P.87 「嘘について」
「嘘」とがっぷり四つに組んでいるのが僕の商売である。
 
P.196 「悪役の出身地について」
世の中の人間を善と悪にスッパリ二分するというのは、非常に幼児的なものの考え方である。扇風機のスイッチが強と弱しかないようなもので、そんな粗雑な思考パターンではこの世界の複雑さを受け止められない。
 
P.224 「わるいおクスリ」
人間はただ人間として在るだけで、その中に漠然とした混沌を抱いて揺らいでいるだけの存在なのだ。
 

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