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中島らもが残したあまたの言葉

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”天皇”から便所の落書きの”おまんこ”まで、すべての言葉の解放を。
出典:ロカ
言語への弾圧が存在者の存在そのものを虐殺しようとしているのだ。
問題は言葉の響きの中になど存在しない。それを使う人間の意識の在り方にあるのだ。
出典:こらっ
 

総特集 中島らも<増補新版>

参考書籍情報
・河出書房新社
・2012年11月30日 1刷


2005年に出版された中島らも特集の増補版。
漫画「キリスト対シャカ」やインタビューなどが新たに掲載。 
P.221 「憂鬱とお笑いの星の下に」
笑いというのは、根本的には差別なんですね。

P.221 「憂鬱とお笑いの星の下に」
根本的におれは思春期以降、ずーっと軽い憂鬱が根本にある、ベースとして憂鬱がある人間だったんですよね。だから、それを解消するために、冗談を言ったりして友達を笑わす人間になっちゃったんです。

P.222 「憂鬱とお笑いの星の下に」
講堂行ったら、愛とか自由とか書いてあるでしょ。そんなんだったら、校門の表に「社会即戦力養成所」とか書いときゃあいい。きれいごと言わんでね。そうでないと、間違って入った、クリエイティブな才能をもった子どもがかわいそうじゃないですか。

P.229 「憂鬱とお笑いの星の下に」
太極のマークありますよね。陰陽のマーク。「陰中陽有り、陽中陰有り」という。要するに世界は光と陰でできてるんだということで。ただおれは光寄りのほうでいようといつも思っています。

P.230 「憂鬱とお笑いの星の下に」
文学でつらい苦しいものが多いですけれども、自分の苦しみとか、悩みとかを人になすりつける行為は、金をとる資格はないと思います。

P.231 「憂鬱とお笑いの星の下に」
まあ宗教というものも諸刃の剣でね。不安定な心を支えてくれる部分もあれば、それに頼りきってしまって、自分がダメになってしまう部分もありますね。というのは、宗教に入れば非常に楽チンですからね。すべて決められたとおりにやっていけば、山本リンダみたいにあんな偉くなっていくわけですから(笑)。

P.231 「憂鬱とお笑いの星の下に」
いや、考えたんですよ。”らも教”というのを。ダライ・ラモ(笑)。ただ、教える教義がなにも思いつかない。

 

中島らも短編小説コレクション

参考書籍情報
・ちくま文庫
・2016年3月10日 1刷



短編小説15篇収録。
未発表作品「美しい手」「”青”を売るお店」掲載。
P.8 「美しい手」
「夜、ツメを切るのはようないんやで」
祖母が僕にいう。僕は彼女が眠るのを見すましてから、猛然とツメ切りにとりかかる。これ以上悪い状態というのがどういうものなのか、一度でいいから見てみたいからだ。
 
P.20 「”青”を売るお店」
「若い」ということは哀しい。なぜならそれは、さ中にあっては気づかず、失って初めてそれと知る性質のものだからだ。
 

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