中島らもが残したあまたの言葉
僕に踏まれた町と僕が踏まれた町
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僕に踏まれた町と僕に踏まれた町 参考書籍情報 ・朝日文芸文庫 ・1994年11月20日 3刷 書評を読む 中島らもの自伝。 幼少時代から大学卒業までの半生を振り返る。 |
P.94 「タナトス号に乗って」
僕は生きることにした。だからといって別に心を入れかえて頑張るつもりはない。あいかわらずいい加減なことをやっているのだが、それでもだらだらとではあるが、生きることにした。
P.143 「憧れのブータン」
僕は土地柄がどうだから楽園だなんて話は信じない。
そこに好きな人たちがいるところ、守るべき人がいてくれるところ、戦う相手のいるところ。それが楽園なのだと思う。
そこに好きな人たちがいるところ、守るべき人がいてくれるところ、戦う相手のいるところ。それが楽園なのだと思う。
P.194 「浪々の身 3」
こうして生きてみるとわかるのだが、めったにはない、何十年に一回くらいしかないかもしれないが、「生きていてよかった」と思う夜がある。一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける。
P.213 「浪々の身11」
誰でも夢がつかめる。才能よりもむしろ持続する能力があればの話だが。
P.230 「あとがき」
「人の命は地球より重い」とよく言うけれど、そんなものは嘘っぱちだ。地球の方がやはり重い。ただ、その人、およびその人を愛する人にとってみれば、地球なんてオレンジ一個よりも軽いのかもしれない。 要するに僕にはよくわからない。
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