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中島らもが残したあまたの言葉

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僕にはわからない

参考書籍情報
・双葉文庫
・1995年11月5日 1刷

書評を読む

宇宙や死といった哲学的な内容の多めなエッセイ。
ゆえに硬質な名言も多い。
P.27 「人は死ぬとどうなるのか」
厳密に考えるなら「生きている」の反対概念は「死」ではなくて、「生きていない」でなければならない。
 
P.73 「日常の中の狂気」
正気とは非常に稀有な狂気の一形態だ
 
P.87 「嘘について」
「嘘」とがっぷり四つに組んでいるのが僕の商売である。
 
P.196 「悪役の出身地について」
世の中の人間を善と悪にスッパリ二分するというのは、非常に幼児的なものの考え方である。扇風機のスイッチが強と弱しかないようなもので、そんな粗雑な思考パターンではこの世界の複雑さを受け止められない。
 
P.224 「わるいおクスリ」
人間はただ人間として在るだけで、その中に漠然とした混沌を抱いて揺らいでいるだけの存在なのだ。
 

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