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中島らもが残したあまたの言葉

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今夜、すべてのバーで

参考書籍情報
・講談社文庫
・1995年3月15日 3刷

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吉川英治文学新人賞受賞作。
アルコール中毒で入院した際の自身の経験を元に書かれた。

P.54
同僚の仕事の愚痴を聞くのはまるで「仕事をしている」みたいで嫌だった。
 
P.146
生きる意志を杖として歩いていく人たちの流れの中にいて、そんな人たちのためだけに泣いたり笑ったりしたい
 
P.209
酒をやめるためには、飲んで得られる報酬よりも、もっと大きな何かを、「飲まない」ことによって与えられなければならない。
それはたぶん、生存への希望、他者への愛、幸福などだろうと思う。
 
P.259
大人にならずに死ぬなんて、つまらんじゃないか。せめて恋人を抱いて、もうこのまま死んでもかまわないっていうような夜があって。天の一番高い所からこの世を見おろすような一夜があって。死ぬならそれからでいいじゃないか。

P.287
今夜、紫煙にけむるすべてのバーで。
 

こどもの一生

参考書籍情報
・集英社
・2003年12月20日 1刷

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笑いと恐怖をテーマに書かれた長編。
単行本には主題歌「砂の国」が収録されたCDがつけられている。

P.213
ブッシュはイラクに核兵器をぶち込もうとしている。そうしたら死ぬのは兵士だけじゃない。子ども達や女の人、老人が死ぬんだ。これはね、神のルールに背いた行為だ。
 
P.322 「MAKING of 『こどもの一生』」
おれは自分の性としてA級を避け、B級を好む者である。
 

白いメリーさん

参考書籍情報
・講談社文庫
・1997年8月15日 1刷

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ニヤリとしてしまうようなブラックユーモアのつまった短編集。
ホラーと笑いが渾然一体となっている。

P.104 「夜走る人」
「我々」とは誰のことなのか。
私は少なくとも自分が「我々」の一部であると断言する自信はない。
 
 

永遠も半ばを過ぎて

参考書籍情報
・文春文庫
・1997年10月5日 2刷

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中島らも小説の名作。
「お筆さき」の状態で書かれた小説を、詐欺師の友人と組んで出版社に売りつける。
P.79
永遠も半ばを過ぎた。
私とリーは丘の上にいて
鐘がたしかにそれを告げるの聞いた。
 
P.166
「知らぬふりをして若い人の話を聞くのは、老人の義務だよ」
 

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