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中島らもが残したあまたの言葉

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牛乳時代 らも咄

参考書籍情報
・角川文庫
・1996年5月25日 初版

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中島らもオリジナルの新作上方落語集第2弾。
全17話。 
P.26 「鶏ぶるまい」
じゃ、私も谷川・ポール・留吉、ということで、よろしいでしょうか。ジョージ。
 
P.187 「たばこぎらい」
嫌煙権、私はヘビースモーカーですが、一切反対はいたしません。人の吸った煙をかがされるというのは、オナラをかがされるのといっしょですからね。
 
 

こらっ

参考書籍情報
・集英社文庫
・1994年2月25日 1刷

書評を読む

仏の中島がついに切れる。
駅前開発、言論の圧殺を、グルメブームを、叱る。 
P.22 「言語の圧殺を叱る」
問題は言葉の響きの中になど存在しない。それを使う人間の意識の在り方にあるのだ。

P.45 「「教育憲兵」を叱る」
言っておくが、「自由」というのは決して美しい言葉ではない。自由を選べば人間は生きていく上では非常に不自由になる。そのために耐え忍ばねばならない孤独や心細さに比べると、我を折って「掟」の持つ不条理に耐えるほうがはるかに苦痛は少ないといえる。

P.110 「大麻取締法を叱る」
大麻取締法は現代の「お犬さま」条令である。

P.115 「勝新わるいか正しいか」
「すべて、この世に在るものは、隠蔽されることなく、個に対して開放されるべきである。ただし、それを”受け入れる自由”とともに、”受け入れない自由”も確保されている場合を前提として」

P.172 「いまどきの若者を叱る人を叱る」
「なっとらん」はずの世代が、確実に世の中を発展させつづけてきた

P.199 「熊本の子に毛がはえた」
教育はいまや社会システムを予行演習する「社会貢献のための予科練」に堕している。

中島らものさらに明るい悩み相談室

参考書籍情報
・朝日文芸文庫
・1996年8月1日 1刷

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朝日新聞で10年間連載していた「明るい悩み相談」をまとめたもの。
第3弾。

P.31 「サケの切り身の『北まくら』とは?」
「死後間もない、死後硬直寸前の魚」  

P.157 「おもしろ袋の中身」
心の中にハンドルの遊びのような部分がないと「おもしろさ」に感応することはできない。

P.194 「深い感動覚える『まゆげの美学』」
陸上の哺乳類の中で人間だけが無毛であるというのは実にへんてこなことです。月夜のオオカミ男のような姿のほうが自然なのであって、他の動物から見れば地肌ばかりでツルンとしている人間というのはさぞや不気味な存在であろうと思います。
 
 
 

エキゾティカ

参考書籍情報
・双葉文庫
・2002年1月15日 1刷

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「アジア」を縦糸にした短編集。
美しくて少し可笑しい物語が12話収録されている。
P.48 「ペットとイット」
「練習を積んだ、その十割を出そうとは考えるな。そんなことは不可能だ。六割出せ。そうすればおまえは勝てる」
 
P.183 「KUMIKO」
それはとても美しい瞬間だった。凍結されていたくみこの十三年間が、音をたてて溶け始めた。
 
 

なにわのアホぢから

参考書籍情報
・講談社文庫
・1997年9月16日 2刷

書評を読む

加納真士、ひさうちみちお、鮫肌文殊らとの共著。
カンサイのアホを集めた一冊。
P.4 「復刻の顛末」
こんなもんが売れるくらいなら、僕の生パンツを売った方がもっと売れる。
 
P.94
大阪は、世界中でパリの次にフランス人留学生の少ない都市だ。

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