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中島らもが残したあまたの言葉

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リリパット・アーミー ばらし篇

参考書籍情報
・角川文庫
・1999年1月25日 初版


中島らもが名誉座長をしていた劇団リリパットアーミーについて。
わかぎえふとの対談、「ベイビーさん」「一郎ちゃんがいく。」の脚本。
P.304
客に自分のドロドロしたところを引きずらそういうんは、一種のマスターベーションや。
 
 

僕に踏まれた町と僕に踏まれた町

参考書籍情報
・朝日文芸文庫
・1994年11月20日 3刷

書評を読む

中島らもの自伝。
幼少時代から大学卒業までの半生を振り返る。
P.94 「タナトス号に乗って」
僕は生きることにした。だからといって別に心を入れかえて頑張るつもりはない。あいかわらずいい加減なことをやっているのだが、それでもだらだらとではあるが、生きることにした。
 
P.143 「憧れのブータン」
僕は土地柄がどうだから楽園だなんて話は信じない。
そこに好きな人たちがいるところ、守るべき人がいてくれるところ、戦う相手のいるところ。それが楽園なのだと思う。
 
P.194 「浪々の身 3」
こうして生きてみるとわかるのだが、めったにはない、何十年に一回くらいしかないかもしれないが、「生きていてよかった」と思う夜がある。一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける。
 
P.213 「浪々の身11」
誰でも夢がつかめる。才能よりもむしろ持続する能力があればの話だが。 

P.230 「あとがき」
「人の命は地球より重い」とよく言うけれど、そんなものは嘘っぱちだ。地球の方がやはり重い。ただ、その人、およびその人を愛する人にとってみれば、地球なんてオレンジ一個よりも軽いのかもしれない。 要するに僕にはよくわからない。
 
 
 

空のオルゴール

参考書籍情報
・集英社文庫
・2005年2月1日 1刷


エンターテイメント長編。
奇術師同士の戦いを描く。
P.14
不可解は不可解としてそのままに受け止める。それが時友の流儀だった。そうでもしないと、この不可解だらけのお世界に押しつぶされてしまう。
 
P.15
いずれにせよ、時が我々を連れていってくれるだろう。約束の地へ。それが生であれ、死であれ、時が我々を連れていってくれるだろう。
 
P.87
「まったく神様は、何で食事なんていう面倒臭いものを創られたのだろう。俺はバッカスに祈りを捧げ、神を呪うよ」
 
P.220
二日酔いも、うまい酒も、両方味わってこそ酒の味だ。
 
 

しりとりえっせい

参考書籍情報
・講談社文庫
・1993年12月15日 1刷

書評を読む

お題をしりとりで決め、それにしたがって書かれたエッセイ集。
先にお題をざっと決めてしまったものだから、執筆時に知らないことだらけで青くなったという。 
P.33 「苦痛」
人間は、自分の行為に何らかの意義がないと根本的に耐えられないものなのだ。
 
P.17 「白雪姫」
人間の根源的感情に鉤爪をかけてぐいっと引っ張り寄せるような要素、つまり毒とか血とかエロティシズムとかをきれいに消毒したのが今子供たちに与えられている昔話なのだ。
 
P.225 「連帯」
いまだに誰かが「我々は」といった物言いをすると、「誰が”我々”だ」とムカムカしたりする。
 

中島らものたまらん人々

参考書籍情報
・徳間文庫
・1993年7月10日 10刷

書評を読む

初期中島らもの爆笑エッセイ。
エッセイのほかに新作落語と短編が2編収録されている。
P.40 「とろ~い人」
あ、おじいちゃん、そこでメディテーションしちゃいけない。ソバを湯に入れるんや!
 
P.77 「だいがくせえ」
大学の四年間にしたことといえば、泥酔することと、本を読むことと、ラリることと、セックス。この四つだけだった。
 
P.194 「バーゲン・ラプソディ」
ハァ、ハァ。暗い話で恐縮ですが、私の田舎は、土葬なんです

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