中島らもが残したあまたの言葉
君はフィクション
君はフィクション 参考書籍情報 ・集英社文庫 ・2009年7月25日 1刷 書評を見る 中島らもが最後に書いた短編「DEKO-CHIN」が掲載されている。 また文庫化の際に未収録の短編が3編追加収録。 |
P.111 「DECO-CHIN」
僕は今日までずっと”ゾンビ”だった。眠り、起き、飯を食い、糞小便をし、人が”仕事”と呼ぶものをやり、歩き、走り、止まり、たまにだがセックスをし、要するに動いてはいた。しかし、一瞬たりとも”生きた”ことは無かった。
P.143 「43号線の亡霊」
退屈にはウンザリだ。そいつは小うるさい母親のように俺をドアの隙間から覗き込んでいる。
P.202 「ねたのよい -山口富士夫さまへ-」
ここは『教育』を授かる場などではない。社会の即戦力と成り得るような『均質製品』を大量生産するための工場なのだ。
P.215 「ねたのよい -山口富士夫さまへ-」
ロックは音楽じゃないよ。ロックは、生き方の話しなんだ
頭の中がカユいんだ
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頭の中がカユいんだ 参考書籍情報 ・徳間文庫 ・1995年3月25日 12刷 書評を見る 中島らもが事実上最初に書いた本(その前に自費出版で『すべての聖夜の鎖』を出している)。 短編小説が3篇収録。 |
P.10 「頭の中がカユいんだ」
人の見た夢の話は退屈だ。
P.77 「頭の中がカユいんだ」
ラリってる中で一番たちの悪いのは思想と宗教にラリっている奴だろう。
P.158 「頭の中がカユいんだ」
この夜が少しだけほころびているところ。運が良ければ、こじ開けられそうなところ。
P.175 「私が一番モテた日」
現実の女の子には聖女も娼婦もいはしない。そして僕の頭の中には実在する女の子の本質というものが欠如している。
ジャンル:小説
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