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中島らもが残したあまたの言葉

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僕という存在の喪失が、しばらくの間人々の間に影を落とし、やがてその影が薄れていって、僕はほんとうの「無」になる。そういうのがいい。
人間の根源的感情に鉤爪をかけてぐいっと引っ張り寄せるような要素、つまり毒とか血とかエロティシズムとかをきれいに消毒したのが今子供たちに与えられている昔話なのだ。
この夜が少しだけほころびているところ。運が良ければ、こじ開けられそうなところ。
山中の道路にムササビが一匹、踏みつぶされて死んでいる。これが我々のしたことだ。
全ての作家がこの吐き気でメシを食っている

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